(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「around と round」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“around”と”round”の違い・使い分けを考える時に大切なポイントは?
“around”と”round”の違いは何か。
何より”around”と”round”の違いを考える時に、大切なポイントは何か。
答えは、シンプルになんとなく「全体的な傾向&個々人の(個々用例に対する)傾向」を知った上で、考えるのをやめること。以上です。
そもそも”around”と”round”の何が同じなのか
そもそも「“around”と”round”の違いってなんなん?」なんて悩んでしまうことの原因は、辞書を引いた時の・・・・
■ preposition, adverb
- in this direction
- in this place
■ adverb
- approximately
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「前置詞・副詞」として、個別記事にまとめたような意味が出てくる”around”に対する・・・・・
■ preposition, adverb
- around
- in all parts
- surrounding
- direction
■ adjective
- circular
- complete
■ noun
- group
- competition part
- bullet
■ verb
- 省略
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「前置詞・副詞・形容詞・動詞・名詞」として定義がヒットする”round”の・・・・・
↑こういう状態ですよね。(”round”が”approximately”の意味になることはないですが、気持ちとしてw)
というわけで、この部分の疑問に対する回答が・・・・・・
全体的な傾向なら「アメリカ=around」「イギリス=round」という違い
全体的な傾向として「アメリカ英語なら”around”で、イギリス英語なら”round”が好まれる」
というものです。
なので・・・・・・
Quoraにて「”around”と”round”の違いは?」という質問に対する、回答例
↑たとえば、ネットのフォーラムとかで 超・気楽に(特に質問の仕方を考えず、ただ「違いは何?」という聞き方で)質問した時 に返ってくる回答は・・・・
「いや・・・・”round”は”円みたいな形”を表す形容詞で、”around”は前置詞・副詞でしょ・・・・・w(”round””around”という単語から想起される、自分にとって一番身近な例文を示しながら)」
↑(回答者がアメリカ英語寄りの人なら)こういうのになるでしょう。
で。
“around”と”round”の語源(歴史)は・・・・
まあ語源なんて、ネットで調べちゃいけないものランキングの上位に入るでしょうが、大雑把な歴史(というか、よく出てくる情報)としては・・・・・・
↑“round”は「円のような形」方向を意味する「形容詞(or名詞)」として始まった。
“around”は「a+round」で「in a circle(円の中)」方向を意味する「副詞」として始まった。
みたいなものです。
で。
個々人の(個々の用例に対する)傾向は・・・・・
(やっぱり、語源(歴史)に立ち返ることって重要だな〜と思いますが・・・・・)
個々人の(個々の用例に対する)傾向としては「“円という形”方向の用例(形容詞・名詞はもちろん、副詞でもturn roundとかそういう用例)には “round”が好まれ、そういうのじゃなく”円の中”方向の用例(つまり wonder around「ウロウロする」とか)には”around”が好まれる」
みたいなことだと言えますね。
というか、イギリス英語寄りの人に質問すれば、こういう方向の回答が返ってくるでしょう。
その理由は、イギリス&アメリカという国の歴史と照らし合わせたり〜〜〜〜になるので省略しますが・・・・・・・・・
つまり”around”と”round”の違い・使い分けを考えるのに、最も役立つポイントは・・・・・
結局。今回解説したような内容は・・・・・
↑当サイトの、こうした個別記事にて解説している「ヒットする定義の(ほぼ)全てに共通する(一般化することによって得られる)たった1つの基本イメージ」が分かっていれば、十分使い分けられるよな〜、と思います。
というか、そう言えるような記事を、今後も作成していきたいと思います。
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Around.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/around. Accessed 23 Jun. 2019.
- “Round.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/round. Accessed 23 Jun. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。