今回は「正しい英語学習とは何か」を省略しつつ「なぜ英単語帳を使うのか」を解説しながらにして「オススメの英単語帳ってあるの〜!?」という疑問に「あるよ〜!!!」と答えていきます。(独学で2018年2月英検1級&TOEIC960点マンが。)
(↑「正しい英語学習」については、ロードマップタグの記事をどうぞ!)
この記事を見れば、もう二度と「駅の本屋の店頭に並んでる本だから」とか「表紙と帯が派手で、平置きされてたから」みたいな、謎すぎる理由で単語帳を選ぶことはなくなるでしょう!(まあ、それも一興ですが)
↑コチラもチェック!
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
英語の単語帳を種類で選ぶ?
まず、そもそも「英単語帳」には・・・・・・・
「英語とは何かを知るために最低限の情報を学んでいく人が必要とするタイプの単語帳」と「ある試験によく出る単語を教えてくれる=”これを知っとけば、合格することは可能だよ〜!”というタイプの単語帳」
という、大きく分けて2つの種類=用途がありつつ・・・・・
そういう「何のために使うのか」とは別で、ユーザビリティ=使いやすさにも「単語型(≒ 例文型)」と「フレーズ型(≒ 例文型)」と「長文型」という、3つの種類がありますね。
もっと簡単に言えば「単語しか載ってないやつ」と「単語と、その単語の使い方が載ってるやつ」と「単語と、その単語の使い方と、その使い方の使い方(=文脈)が載ってるやつ」みたいな感じで。
英単語帳の種類①:単語型(≒ 例文型)
「単語型」は「単語とその日本語訳を羅列している」もの。
↑たとえば「ランク順シリーズ」とか。
↑「ターゲットシリーズ」とかなら、1つの単語に1つの例文が掲載されていたり。
つまり「“英語力”とか見据えてないから!完全な丸暗記によって、目の前の試験を突破できればそれで良い!!」とか「“こういう単語が必要だよ〜”という情報だけを教えてくれれば良い!例文とかイメージは自分で補うから!!」みたいな人が使うべきやつ。
英単語帳の種類②:フレーズ型(≒ 例文型)
で、本当こんな分類を気にしてる暇があったら「とりあえず〇〇に合格する!」とか「〇〇だけできるようになる!」みたいな明確なゴールを作って、そのために必要な情報が載っている単語帳を選べば終わりって話なので超・無駄なんですが「フレーズ型」は、まあ「単語型」と「長文型」を足して2で割ったような全てのタイプのことです。
↑たとえば「シス単」とか。
↑「Duo 3.0」なら、1,600の重要単語と1000の熟語を、1〜3行ほどの例文560本に落とし込んだ単語帳。まさにハイブリッドで、斬新!?
英単語帳の種類③:長文型
そして「長文型」なら「1文、2文ではない、一まとまりの文章の中に単語を散りばめたから、話の流れをイメージしながら、実践的に覚えよう〜!」というタイプ。
↑たとえば「速読速聴シリーズ」なんかは人気の一作ですね。日常・ビジネス的なやりとり、ディベート風のやりとりだけでなく、実際の海外ニュースの文章まで使って学べちゃいます。
まあ、とりあえず「あ〜、よく分かんないけど単語帳使って覚えよ〜」みたいな人は「長文型」を選んでおくと「試験だけできるマン」になる可能性が一番低くなるでしょう!
僕が最もオススメする「全ての語彙が手に入りそうな単語帳」1選
と、今書いたのは「日本人にとっての、いわゆる”英単語帳”の種類」なわけですが、そういう単語帳には限界があって、そのうち・・・・・・
「う〜ん・・・・・なんかもっとこう・・・・・・あらゆるネイティブの人生の下敷きになっているような、そういうボキャブラリーが載ってる単語帳ってないの〜〜〜〜!?」
・・・・なんて思う時がくるでしょう。「実践の中で覚えるしかない単語なのは分かるけど、そうは言っても、ある程度準備出来てたほうが、あらゆる日常的なコミュニケーションで詰まりづらくなるだろうから〜〜!!!」みたいな。
↑そんな子羊へ、この図鑑をオススメします。
↑オンラインでも辞書を提供したりしている、”Merriam-Webster“(Wikipedia“Merriam-Webster, Inc., is an American company that publishes reference books which is especially known for its dictionaries.“)による一冊。
まあ、要するに・・・・
18ジャンルで25,000の定義と8,000のイラスト
- ASTRONOMY
- EARTH
- PLANTS AND PLANTLIKE ORGANISMS
- ANIMALS
- HUMAN BEING
- FOOD AND KITCHEN
- HOUSE
- DO-IT-YOURSELF AND GARDENING
- CLOTHING
- PERSONAL ACCESSORIES AND ARTICLES
- ARTS AND ARCHITECTURE
- COMMUNICATIONS
- OFFICE AUTOMATION
- TRANSPORT AND MACHINERY
- ENERGY
- SCIENCE
- SOCIETY
- SPORTS AND GAMES
↑こんな感じで、18ジャンルのボキャブラリーが25,000くらい、8,000くらいのイラストと共に掲載されている本だということです。索引も含めると1,112ページ…!
(商品詳細のGoogle翻訳:8,000を超える非常に詳細なフルカラーのイラストが、人生のあらゆる側面からの専門分野の主題ごとに整理されています。テレビや医療機器などのデザインを近代化するために多くが書き直されましたが、タッチスクリーンスマートフォンなどの新技術の他の図が追加されました。 2,000以上の新しいイラストが含まれています。明確で簡潔な定義を含むほぼ25,000の最新の技術用語と日常用語。)
たとえば、家のボキャブラリー
(写真が暗いのはご愛嬌で)
たとえば、天気のボキャブラリー
たとえば、牛肉のボキャブラリー
たとえば、調理器具のボキャブラリー
たとえば、サメのボキャブラリー
学習する・した「英語」を彩る、あらゆるボキャブラリー
・・・・・といった感じで、つまりは「あらゆるネイティブが人生を生きる中で目撃して”これは何だろう?”と考えたもの」だったりする色々が、25,000くらい学べちゃうわけです。
こういうのは、いわゆる「英語学習」で目にする内容とはかけ離れていますね。誰かに教えてもらうものではなく、自然と学ぶ(ダブルミーニングw)ものであり、「”英語とは何か”を知るために必要な情報(=概念が中心)」ではなく「英語を学んで、使う意味」そのものだからです。
↑まあ「ちょっと重い(ダブルミーn以下略)し高いわ!」なんて思ったら、とりあえず英語ネイティブ向けの「日本語学習図鑑」から眺めてみるとか。日本に関連するモノの日単語と英訳が載っているだけなので、英語の情報量はガクッと落ちますが。安くて、360ページと短い(?)一冊。
シリーズ系でオススメの英単語帳3選
からの「日本人にとっての、いわゆる”英単語帳”の種類3つ」に分類できるような一般的な単語帳シリーズで、個人的にオススメできるものを4つほど。それぞれの具体的な用途も合わせて、解説!
オススメの英単語帳①:でる準パス単
↑まず「でる準パス単」です。「1単語1例文型」で、まあ、英検用の単語帳なんですが、それってつまり「英検という試験によって整理された、英語が使えるようになるために必要な単語集(5級〜1級=日本の中学〜大学レベル)」だということです。
なので、別に受験者でなくとも「とりあえず”英語とは何か”が知りたいんだけど〜!!!」という人なら、5級から順番にやっていくと役に立つでしょう。(もちろん、受験しながらレベルアップしていく前提の単語帳ですが!)
オススメの英単語帳②:速読速聴・英単語
↑次に「速読速聴・英単語」です。とりあえず「長文型ならコレ!」といった感じで。
↑Amazonがこんな感じで紹介してくれたりする通り、「0レベルの初心者から上級者までを1シリーズで!!!」なんて感じで使えちゃう、人気シリーズ。もちろん試験の点数なんて目安でしかないとは言え、帯に書いてある通りの目的にも便利なことに、間違いはありません。
↑で、ビジネス関係の一冊もあったりして、コテコテの「学校・検定試験のための英単語集!!」みたいな英単語帳じゃないところが、良い。一石五鳥なんて派手な文句にも、うなずけます。
なので「試験にフォーカスしたいわけじゃなくて、本当に”英語ができる”ようになりたい!・・・・・・・けど、いきなり100%英語で英語を学ぶのはハードルが高すぎ!!!」みたいな状態の子羊へ、オススメです。
オススメの英単語帳③:究極の英単語 SVL
↑もう1つ「初心者から上級者までカバー〜!!」というノリで使えるのが「究極の英単語」というシリーズです。みんな大好き(?)アルク出版。
↑合本版もあって、4冊合わせて 12,000のSVL(=Standard Vocabulary List)が手に入ります。種類としては「羅列半分、例文半分」といった感じ。
↑公式サイトで「「標準語彙水準SVL12000」(SVL=Standard Vocabulary List)は、長年にわたり学習教材・書籍を通じて英語学習者の皆さんをサポートしてきたアルクが、蓄積してきたさまざまな英文データと、多数の貴重な選考資料をもとに、日本人の英語学習者にとって有用であると思われる英語語彙1万2000語を選び出し、基礎から上級へと12のレベルに区分した段階別学習語彙リストです。」とか解説されているので、チェック!
↑で、ポイントは「極限の英単語」「終局の英単語」という追いシリーズの存在です。(「12,000〜35,000までも追加して、ボキャビルに終止符を打とう!」というノリの英単語リスト。)
↑そっちを製作された方の解説はコチラ!
↑ちなみに、AmazonのKindle Unlimitedに登録すれば「究極の英単語 Vol.1」と「極限・終局シリーズ全て」が読み放題対象だったりします(2019年8月現在)。30日間の無料体験もあるので、コチラから!
単発・おもしろ系でオススメの英単語帳4選
最後に、シリーズではないけど振り切ってて良いやつというか、なにかしら「面白い」と感じた単語帳も4つ、紹介します!
オススメの英単語帳①:新版 百式英単語 最速インプット→2023 1日20分25時間で2023語が覚えられる!
↑まず「百式英単語」は、いわゆる「羅列単語型」の極北(w)みたいなやつです。
・・・・・まあ、リンクから「なか見!検索」してみてください。解説は省略しますが、個人的な印象を一言で表すなら「100%日本語しかなかった脳内に”英語”という概念を存在させるんだ!!!!まず!!!頑張れ!!!」みたいな、そういう感じですねw
オススメの英単語帳②:鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
↑次に、東大受験指導専門塾として有名な「鉄緑会」が出している英単語帳です。と言っても、たとえば「“voc”は”声”の意だから、advocate、vocalうんぬん〜〜!!!」とか「接尾辞とアクセント〜!!」みたいな、単語の構成要素の解説まで合わせて、ボリューミーな一冊になっています。
というわけで、大学受験用にオススメ。別に東大だけでなく、他の難関とされる大学でも威力を発揮するでしょう。目的に合わせて、活用!
オススメの英単語帳③:正しいFUCKの使い方-学校では教えてくれない、取扱注意のFuck、Shit、Damn、Hellを使った99フレーズ
↑からの、もっと実践(?w)的というか、エンタメ的なものを1つ。もう、題名の通りですね。Fワードの使い方が淡々と掲載されています。時々イラスト。
↑”BITCH“版も!
いわゆる「英単語帳!!!覚える!!!!」みたいな学習しかしてこなかったとすれば、目から鱗が落ちるはず。日本語で「クソ」とか「ヤバい」を気楽に使いこなすように、英語でも・・・・・まあ別に100%同じようにする必要はありませんが、そういう柔軟な姿勢は大切!w
オススメの英単語帳④:トシの医療英単語シリーズ
↑最後に「ジャンル特化型」の英単語帳の例として、楽しげなやつをw
↑まあ題名の通り(?w)ですが、医療英単語の3冊と・・・・
↑2011年〜の福島県についてを、英語で考える一冊も。
おわり
というわけで、今回は全ての悩める英語学習者へ、僕が色んな意味でオススメする英単語帳をズラッと紹介しました。
大切なのは目的=用途に合った単語帳を選んで「正しい英語学習とは何か」を理解した上で、正しい使い方をすることです。そういう前提が分かっていれば、どんな英単語帳でも使いこなせるでしょう。
それでは、あなたの英単語帳道に幸あれ。
おわり。
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