(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「このくらいの共通項をイメージしておけば覚えやすいよね」と思う抽象的な感覚を「フレーズまとめ」のような形をとってシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「yet」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
え・・・・【マジ卍】な”yet”の解説だって?
Q. マジ卍?
A. はい。そうです。
(2021-06/12:いろいろ修正を加えました。)
副詞(接続詞)としての”yet”の定義を調べると。
というわけで、実際そんなに大したことのない本題いきます。(【日本初】は以下略。)
■ adverb
- until now
- in the future
- even now
- more
■ adverb, conjunction
- (and) despite that; used to add something that seems surprising because of what you have just said:
(引用:Cambridge Dictionary)
↑まず、Cambridge Dictionaryで “yet”の意味を調べると、こうしたワードに関する意味・言い換え(副詞、接続詞)がヒットしますが・・・・
多いというか、地味にややこしい。
↑語源も絶妙に役に立たない。
と、ビビる理由は、日本人の共有するところだと思うので省略しまして・・・・・・
肯定文?否定文?疑問文?→全て関係ナシ!”yet”の基本は「ここからここまでで」みたいなノリ
↑”yet”は「ここからここまでで」みたいなノリを加える機能を持っている、ということで一つ、手を打ちませんか?(何が大したことないって、いつも通り Cambridge Dictionaryで一番上にヒットする定義を支えに考えてるから、そこが大したことないわけですがw)(というか普通にuntil nowをもっと素直に見るだけでも良いわけですが、この記事ではこういう方向で解説してみたので、ぜひ参考にしてやってください。)
・・・・・というわけで、それぞれの例文で解説していきます。
“yet”の発音・シラブル・アクセント・語源は?
■ yetの発音(pronunciation)
- /jet/(アメリカ英語)、/jet/(イギリス英語)
- Cambridge Dictionaryで聴く
■ yetのシラブル・アクセント(syllable・accent)
- yet
■ yetの語源(origin・History and Etymology)
↑ついでにチェック!
例文で”yet”の意味・使い方をイメージ!①:until nowのやつ(≒まだ、もう)
↑まずは「まだ」と訳せるやつですが、これなら「彼女に話していない」に”yet”がついて「ここからここまで(の時間・期間が)あったわけだけど(関係者が意識する過去の時点から、この文脈なら”今”まで)」というノリを加えている。
からの「(ここからここまでの時間・期間があったわけだけど=)まだ+彼女に話していない」とか。
“Are We There Yet?” Song | CoCoMelon Nursery Rhymes & Kids Songs
↑「もう着いた?」なら「ね〜、けっこうな時間が経ったと思うんだけど・・・・・・」というノリが”yet”であり、それが日本語なら「もう」とか「期待」とも言えるし〜〜〜、みたいな。
最上級(best, worst, etc.)+”yet”のやつ
Of all the songs I’ve heard tonight, that’s the best yet.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これなら「今夜聴いた全部の曲の中で(=いろいろ聴いてきた”今まで”で)一番だよ」という話ですが、”yet”は「関係者が意識する過去の時点から、文脈上明らかな時点まで」すなわち「聴き始めた時点から、今までで」というノリを、加えていると言えるでしょう。
(まあ単純に「いろいろ聴いたけど、まだ一番だと言える」みたいな話だとも考えられますね。)
“as yet”のやつ
We haven’t needed extra staff as yet, but we may in the future.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これは”as”のイメージも大切ですが・・・・”as yet”で「今(まで)のところ」という話。なので、”yet”の「ここからここまで(店だか会社だかをスタートしてから、今まで)で」を表す機能に、変わりはないことが分かりますね。
例文で”yet”の意味・使い方をイメージ!②:in the future(未来≒当分)のやつ
■ “yet”の定義
from now and for a particular period of time in the future:
- She won’t be back for a long time yet.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これなら、”yet”の意味としては「これまで〇〇だった」からの「(そして)これからも”当分/しばらく ≒ まだ”〇〇でしょう」というパターン。(あるいは「関係者の意識する過去のある時点」あるいは単純に「今(話している時点)」から「未来(”long time”が経った後)」までを指している、などという方向で考えられなくもないかもしれませんね。)
なので、この例文なら「彼女は”当分/しばらく”戻ってこないだろう」という意味での「”まだ”戻ってこないだろう」といった感じになります。「ここからここまではね〜」に変わりナシ!
(これに関しては、一応ネイティブ・フレンド・チェックで「とりあえず”She isn’t back, but she will be at some point.”って話だよ(&イギリスっぽくもある?→そうかもね)」などとの会話もはさみつつ。)
“have yet to do”のやつ
They have yet to make a decision.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これなら”have yet to do“で”have not done“、つまり「まだ〜していない」の意味になるやつですが・・・・・これも”yet”は変わりなく「彼らに決定して欲しいと関係者が思い始めた過去の時点から、今までに」を表しています。
(この構文的な解説は省略しますが、からの”to make a decision“という不定詞によって表される状態を”have“し続けてきた(つまり”have to”)、みたいなw)
Still Remains – The Worst Is Yet To Come [OFFICIAL VIDEO]
(↑まあ、be動詞でも使えることは忘れずに。)
例文で”yet”の意味・使い方をイメージ!③:even nowのやつ
■ “yet”の定義
even at this stage or time:
- We could yet succeed – you never know.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑続いて”could“とか”might“とかと共に使って「”まだ”成功できる」みたいな話になるやつ。until nowではないほうの「まだ」ですね。
で、”yet”は「これまで(関係者が意識する・・・・以下略)いろいろあったけど」みたいなノリだと言えるでしょう。
例文で”yet”の意味・使い方をイメージ!④:moreのやつ(≒また)
■ “yet”の定義
used to add emphasis to words such as another and again, especially to show an increase in amount or the number of times something happens:
- Rachel bought yet another pair of shoes to add to her collection.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑そして、英語のこういうワード(他は”even”とかw)で厄介だと話題になりそうな「単なる強調」のパターン。すなわち”another“や”again“や比較級に付いて、この例文なら「“ま〜た”1つ、靴買ってコレクションに入れてる〜〜〜〜!!」みたいな強調をする”yet”ですが・・・・・
これも「関係者が意識する過去の時点から、今(もういっこ靴を買う)まで」に「レイチェルが靴を買った」という事実があって、それを意識しているからこその、”yet”による強調だと言えるでしょう。
例文で”yet”の意味・使い方をイメージ!⑤:接続詞(副詞)のやつ(≒しかし)
■ “yet”の定義
(and) despite that; used to add something that seems surprising because of what you have just said:
- simple yet effective
(引用:Cambridge Dictionary)
↑最後に、接続詞として「〜だが(≒ but)」の意味になる”yet”です。(こじつけたから記事を書いているので)安心してください。この場合、例文なら“simple”が「関係者の意識する過去の時点」にあたる位置にあるノリ、と考えると良いんじゃないでしょうか。
「シンプルだが、効果的だ」と言った場合、定義にも書いてある通り「シンプルである」が先にきて、その「シンプルなのよね」という話の流れに「効果的である」という驚きをブチ込んでいる。そういうノリ。
He’s overweight and bald, (and) yet somehow, he’s attractive.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑コチラの例なら、まず「太ってるしハゲてる」と言っていますが、一番分かりやすく言えば「それでも、”まだ/依然として”」という意味での「そういう”わけだが、しかし”」で”yet”・・・・・みたいな。
というわけで、やはり「こうこうこういう流れがあったわけだけど(=ここからここまでで)」という”yet”のノリに、変わりはありませんね。(別に”but”だろうがなんだろうが「逆説」みたいな意味は、文と文(事実と事実)の間に存在するものであって「接続詞」なんて名付けられたワード自体が持っているものではありませんよね。)
「〜だが」みたいな日本語訳に囚われた挙句、個々のワードに過剰な意味を求めるのはダメ・オブ・キング・オブ・ダメ。”yet”自体のイメージと、向き合って「そういえば”だが/しかし”って意味での”まだ”って言葉もあり得るな!つまり③:even nowのパターンと同じだ!」などと、感じていきましょう!
(宛先不明の)謝辞
まあ、いつも通りCambridgeさんなどに頼りつつの、割とコジツケなわけですが、それなりに良いコジツケになっているでしょう。
大切なのは、いつも文脈。言葉の意味は状況にしかないという原則を踏まえて、その文脈を大切にしようとする目的においては、多少イキスギタ・コア・イメージという名のコジツケをするのも、また一興でしょう。というわけで・・・・・・
Imagine!
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Yet.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/yet. Accessed 23 Jun. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。