(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「beside と besides」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“beside”と”besides”の違いを考えるポイントは・・・・・
“beside”と”besides”の違いは何か。
何より、”beside”と”besides”の違いを考える時に、大切なポイントとは何か。
答えは、ズバリ「”besides”は言うまでもなく”beside”+”-s”なので、まずは”beside”とは何かをチェックしてから”besides”の定義、もとい簡単な語源と歴史までチェックすることで”あぁ・・・英語ってこんなもんなんだよな”と、言語学習というものに対する絶望を嬉々として味わうことです。
こういうのは複雑に考えた時点で地獄に堕ちますから、Imagine!
違いをチェック!”beside”の定義・使い方は・・・・
■ “beside”の定義
- at the side of, next to:
- compared to another person or thing:
- (be beside the point)to be in no way connected to the subject that is being discussed:
(引用:Cambridge Dictionary)
↑というわけで、まず”beside“の定義がコチラ。
“at the side of“だの書かれている通り「(200cm横の位置〜とかではなく)何かの、誰かの隣にある、いる」というノリで・・・・・・・
“beside”の例文から、使い分けをチェック!
Come and sit here beside me.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「こっちきて(他の誰でもない、僕の/私の)隣に座りなよ」だの、言うわけですね。
Those books seem very dull beside this one.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑からの、2つ目の定義の例がコチラ。で、これにしても「“この本”の隣にあると(=比べると)”それらの本”は全く面白くない」とか、言ってみれば「かすんで見えちゃうよ」みたいな、そういうノリで話しているよね〜、とか。
That the whole thing was, wait for it, a totally false conspiracy theory was beside the point for Trump. It proved useful to him, so he used it.
↑からの、3つ目の定義というか、使える用例がコチラ。特に”be beside the point“の形なら「”point”=重要なポイント、本筋、議論の的」の「隣=脇にある=目の前の議論と関係のない、本筋から逸れている、的外れの話だ」みたいな話ができます。便利ですね。
字面だけ、ワード1つだけ捉えても、本当の意味で言葉の、文章の意味は分かりません。「ポイントのそばにある」という字面から、状況=話の流れを加味した上でいわゆる「「「「「意味」」」」」ではなく、その人が何を言いたいのかをイメージしていきましょう!
違いをチェック!”besides”の定義・使い方は・・・・
そして”besides“の定義がコチラ。Cambridge Dictionaryだと、ちょっと味気ないパターン感もありますが・・・・・・まあ、これを直訳すれば「加えて、〜も」だのになる。ということで、どういうことかというと・・・・・・・・
↑簡単な語源と歴史をチェックすれば分かる通り「”beside”に副詞的属格である”-s”をつけたものが”besides”で、かつては”beside”と全ての意味を共有していたが、現在では適切に副詞的な意味、センスにだけ使われている」からの・・・・
すなわち、前置詞”beside”の「〜の隣」という話ができる機能を、副詞っぽい意味を表現できるようにしたものが”besides”であり、それ以上でもそれ以下でもないということです。(属格が何かは置いといて)
で、それがどういうことかというと・・・・・・
“besides”の例文から、使い分けをチェック!
Besides seeking an injunction to let Acosta return immediately, CNN is launching a case that will test the ability of government officials anywhere to freeze out a reporter who displeases them.
(引用:AP NEWS)
↑まず、シンプルな「〇〇に加えて、〜する」みたいな話ですが・・・・・・「〇〇の隣」以外の何モノでもありませんね。
What then would you call something that is wiping out everything besides itself? Here’s a short thesaurus of synonyms: disaster, cancer, Armageddon.
(引用:CNN)
↑で、前置詞として使って”everything besides itself“とか言えば「“itself”以外」みたいな話になったり。「“itself”の隣」と言っている、からの”itself“以外の、”itself“を除いた話がしたいことは明白!
(上の例にしても「〇〇に加えて〜(〇〇の隣)」と言っている時点で、話の焦点は「〜する」のほうにありますね。)
結局、大切なのはいつも文脈です。最低限の定義を教えてくれる辞書をチェックしたら、あとは実際の例文から文脈=話の流れを感じ取って、ネイティブの気持ちをこそ・・・・・・
Imagine!
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Beside.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/beside. Accessed 20 Jun. 2021.
- “Besides.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/besides. Accessed 20 Jun. 2021.
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