(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「このくらいの共通項をイメージしておけば覚えやすいよね」と思う抽象的な感覚を「フレーズまとめ」のような形をとってシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「get」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
- getの「手に入れる≒到達する」イメージを抽象的にとらえてみよう!
- おさえたい!getの用例(1選):分かったよ。の「got it」
- getを使った句動詞(phrasal verb)やイディオム(Idiom)でイメージをチェック!
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ①:get up
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ②:get down
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ③:get over
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ④:get off
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑤:get on
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑥:get in(into)
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑦:get out
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑧:get through
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑨:get away
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑩:get along
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑪:get across
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑫:get around
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑬:get at
- 違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑭:get back
- 辞書からの引用の詳細
getの「手に入れる≒到達する」イメージを抽象的にとらえてみよう!
- obtain
- reach
- become ill with
- start to be
- cause
- be
- move
- travel
- deal with
- have chance
- understand/hear
- prepare
- pay
- confuse
- annoy
- emotion
- hit
(引用;Cambridge Dictionary)
↑Cambridge Dictionaryで調べると、こうしたワードに関する意味・言い換えがヒットしますが・・・・・getのイメージは「手に入れる(≒到達する、ある状態にする・なる)」ことですね。
とにかく様々な「手に入れる(≒到達する)」に使えるgetですが、例えば「I’ll get this one.」と言えば当然「お金払って、これ買います。」という表現になれたりするわけです。
まあ、日本語だって変わりませんが「言葉の意味は状況にしか存在しない」という言語の本質が、ガンガンに表出します。マスターすればレベルアップ間違いナシ!
getの変化・発音・シラブル・アクセント・語源・派生語・類義語は?
■ getの変化(conjugation)
- gets(in the 3rd person)
- got(preterite)
- gotten(アメリカ英語)got(イギリス英語)(past participle)
- getting(continuous・present participle)
■ getの発音(pronunciation)
- /ɡet/(アメリカ英語)、/ɡet/(イギリス英語)
- Cambridge Dictionaryで聴く
■ getのシラブル・アクセント(syllable・accent)
- get
■ getの語源(origin・History and Etymology)
■ getの主な派生語(derivatives)
- gettable
■ getの主な類義語(synonyms)
- obtain
- gain possession of
おさえたい!getの用例(1選):分かったよ。の「got it」
で、こういう動詞の場合、ヒットした定義を全部洗っていくよりは、頻出の用例や句動詞・イディオムの例文で「文脈から読み取る力」を鍛えたほうが役立つと思うので、そういう感じで解説していきます!
日本語では「行く」だの「着く」だの「なる」だの訳されるgetですが、日本語で考えた時点で負けです。そうではなく、英語で「reach」だの「arrive」だの「become」だの言いかえつつ「結局、getのコア・イメージは手に入れる(≒到達する)なんだな〜〜!!!」と理解すれば良いわけです。
まあ、そういう用例を全部挙げてたらキリがないので割愛いたしまして、とりあえず知らなきゃ損するgetの表現ランキング、第一位が・・・・
I got it.
ーーー「分かった・分かりました」
You got it.
ーーー「(相手の頼みを)了解」
↑コチラ。とりあえず「分かった(理解した・了解した)」と言いたい時に。本当に、これらの3ワードだけで文脈を判断することはできない、ということだけ気をつけましょう。
例えば、I got it!は「やったぜ!」とか「買ったんだぜ!」とか色々な意味になり得ますよね。「手に入れる・到達する」から連想できない表現はないので、Imagine!
↑ちなみに、使役の用法はコチラを参考に・・・・・
↓↓↓困ったら、英英辞書!基本、何もかも書いてありますからね!↓↓↓
getを使った句動詞(phrasal verb)やイディオム(Idiom)でイメージをチェック!
あと、基本動詞でおさえておきたいのが句動詞(phrasal verb)やイディオム(Idiom)ですよね。
- get up
- get down
- get over
- get on
- get off
- get in
- get out
- get through
- get away
- get along
- get across
- get around
- get at
- get back
↑というわけで、getを使った主な句動詞・イディオムがコチラ。getの「手に入れる」イメージから、Imagineしちゃいましょう。
これも当然、文脈至上主義が正義です。例えば、get atの「What are you getting at!?」とか、文脈を知らないと意味は想像しにくいですよね。基本、文脈がわかるように引用していますが、全文を読む中で出会うほうがいいのも当然です。気になった話があれば、各リンクから多読デビュー!
(↑便宜上、句動詞・イディオム・その他の分類はテキトーです。詳しくはコチラを参考に!)
↑前置詞・副詞のイメージはコチラからチェック!
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ①:get up
つまりは「up」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Lots of people set the alarm with the best of intentions, knowing that’s the time they need to get up to meet the day’s demands. —— But then the alarm clock seems to ring way before they’re ready to rise, so they’re hitting snooze and, eventually, running late.
↑言い換えれば「stand up」「dress up」といった表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get upです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ②:get down
つまりは「down」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。なので「Let’s get down to business.(本題に入ろう)」とかもあるわけですが・・・
銀行強盗が銃を突きつけて「Get Down!」と言えば「伏せろ」みたいな意味になるところを、スラングでは「楽しめ!音楽にノれ!」みたいな意味でも使えるんだぜ〜〜〜〜、というギャグ動画が面白かったのでシェアw
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ③:get over
つまりは「over」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Unfortunately, there is no perfect formula to determine exactly how long it takes you to get over a breakup — even though some studies claim to have found it.
↑壁や問題を「乗り越える」「move on」などの表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get overです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ④:get off
つまりは「off」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
You tend to get pretty good at that, because if you don’t manage to get off, you’re going to the next station whether you want to or not.
↑普通に「降りる」という表現に使える句動詞(phrasal verb)が、get offです。
あとは「avoid punishment – (重い)罰を逃れる」みたいな意味でも使えたり、スラングで「(ドラッグ・性行為的な意味で)ハイになる」という使い方も。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑤:get on
つまりは「on」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Once you get on the train, move to the sides of the car to free up space in the middle. Yes, it might get very crowded, and you might find yourself closer to people than you’re used to, but that’s train life.
↑「乗る」という表現に使える句動詞(phrasal verb)が、get onです。イギリス英語では「get along(with)」を「get on(with)」と言ったりも。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑥:get in(into)
つまりは「in(into)」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
After several years of hype about autonomous vehicles – cars that can truly independently drive themselves – the big question has become: when will people other than beta testers get in them?
↑「入る」「入るに近い、乗る」という表現に使える句動詞(phrasal verb)が、get in(into)です。
get onとの違いは、そのままonとin(into)の違いなわけですが「バス・船・電車」といった、乗って歩き回れるような大きな乗り物は、get on。「車・ボート」といった乗り物なら、get in(into)です。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑦:get out
つまりは「out」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Someone on the same work schedule may be able to call you when you need to get out of bed in the morning.
↑どこから「out」するんだということで「of」を添えつつ「出る・離れる」といった表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get outです。「Get out of here!!!!!」なんて、映画でよく聞きますよね。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑧:get through
つまりは「through」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Analgesics struggle to get through clinical trials as the response to sham treatments has become stronger
↑普通に「通過する」という意味に始まり「乗り切る」「やりきる」などの表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get throughです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑨:get away
つまりは「away」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
And this desire was so intense. It didn’t feel like something I merely wanted; it felt like something I needed. It seemed so urgent, pressing…desperate. I had to get away.
↑まあ「逃げる」「離れる」という話ですね。あと、口語っぽくなるようですが「go on vacation」という表現にも使える、そんな句動詞(phrasal verb)が、get awayです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑩:get along
つまりは「along」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
There are a lot of different people in the world, but despite our differences we all want to get along
↑言い換えるなら「be friendly(with〜)」「be cooperative(with〜)」という、主に「うまくやっていく」という表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get alongです。
そして、上でも書いたように、イギリスだと「get on(with〜)」とも言ったり。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑪:get across
つまりは「across」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
Are you trying to promote a product, service, new business model, or new lifestyle? Do you have problems getting your message across?
↑acrossは「横切って」とか「至る所に」みたいな話なので、「明確にする・伝える」みたいな表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get acrossです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑫:get around
つまりは「around」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
With Wellington being so compact, getting around on a bike is also a great way to see the city.
↑「あちこちに行く」とか、I never got around to it.なら「全く、それをする余裕がなかった」みたいな話になったり・・・・といった表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get aroundです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑬:get at
つまりは「at」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
I don’t understand what he’s getting at.
↑これで「彼は何が言いたいんだ?」みたいな話になります。「この話のゴールはどこなんだよ?」ってことですね。そういった表現に使われる句動詞(phrasal verb)が、get atです。
違いは?句動詞やイディオムの意味・イメージ⑭:get back
つまりは「back」というイメージ・状態を「手に入れる」みたいに連想したり、イメージを足し算してみると良いでしょう。
We used to stand side by side. We used to stand for what was right. Who would’ve thought we would disagree. Let’s get back to where we used to be.
(引用:Let’s Get Back – Matt Andersen)
↑はい。backなので「戻ろうよ」ってことですね。get them back・get back at themなら「復習する・恨みを晴らす」みたいな表現にも使える句動詞(phrasal verb)が、get backです。
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge DictionaryおよびMerriam-Webster.com Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Get.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/get. Accessed 22 Feb. 2019.
- “Get at.” Merriam-Webster.com Dictionary, Merriam-Webster, https://www.merriam-webster.com/dictionary/get%20at. Accessed 22 Feb. 2019.
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