(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「between と among と amongst」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“among”と”amongst”の違いは・・・。
先に”among”と”amongst”の違いですが・・・・
まあ、英英辞書で調べると”among”のページに「variants: or less commonly amongst」みたいな、オマケ状態でヒットするように、どうでも良いから”among”使っとこレベルの認識で、誰も困らないかと思います。
↑何か考えるにしても、テキトーに簡単な語源辞典とかを調べて出てくる「from among with adverbial genitive -s(”among”に副詞的属格の-sがつく形で生まれたよ)」みたいなのを参考にしつつ・・・・・
「あ〜…ってことは、とりあえず”古風な”感じとか”堅い”感じに響くんでしょ?どうせ」
みたいに思っとけば良いよね、と。(それが正しい言い方かどうかは置いといて。「そういう方向の問題でしょ、どうせ。」と。「そんでもって、イギリス人が好みがちなんでしょ?どうせ。」と。)
AMORPHIS – Amongst Stars (OFFICIAL VIDEO)
↑「些細な違いだから」という以上に、こういうのは「あ〜、こういう人が、こういうノリの時に使いたくなるのね〜」という感じで経験すべきものだよね〜、と思うので。
というわけで!
“between”と”among”の違いを考えるポイント
“between”と”among”の違いは何か。
何より”between”と”among”の違いを考える時に、大切なポイントは何か。
2つの間?3つの間?
2つの間?3つの間?(みたいに習った人、たぶん多いと思いますが・・・・・)
■ “between(preposition)”の定義
・among two or more people or things:
・A discussion, argument, or game between two or more people or groups of people involves both people or groups:
・connecting two or more places, things, or people:
(引用:Cambridge Dictionary)
■ “among”の定義
・to each one in a group of three or more people or things:
(引用:Cambridge Dictionary)
↑では、ありませんね。”between”なら「2つか、それ以上の」と、”among”なら「3つか、それ以上の」と定義されています。つまり・・・・・
「超・超・超・簡単に言ってしまえば”between”は”2つ”の話に使われがちで、”among”は”3つ”の話に使われがちだと言えるけど、それ以上に大切な”イメージ(感覚)”が、何かあるはずだ!」
・・・・・みたいに、思うべきところですね。
そもそも「間」という、日本語の意味を調べると。
なので「間」の定義とは何なのだ、ということで・・・・・・
■ “間(あいだ)”の定義(goo辞書より引用)
- 二つのものに挟まれた部分や範囲。あいま。
- ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。あいま。
- ある範囲の一続きの時間。
- 物事・現象などの相対するものの関係。
- 人と人との相互の関係。間柄。仲。
- ある限られた集合や範囲。…の中。
- ある範囲内における双方からみた中間。
- (接続助詞のように用いて)原因・理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。
↑「間(あいだ)」の定義と・・・・・・
■ “間(ま)”の定義(goo辞書より引用)
- 物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。
- 家のひと区切りをなしている部屋。
- 畳の大きさを表す名称。
- 連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。
- 話の中に適当にとる無言の時間。
- 邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍、動作と動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意に用いる。
- ちょうどよい折。しおどき。ころあい。機会。
- その場のようす。その場のぐあい。
- 家などの柱と柱との間。けん。
↑ついでに「間(ま)」の定義が、こんな感じ。
思いっきり、と言えるほどではありませんが(日本語で考えること自体は邪道なので)、ほとんど答えが書いてありますね。
“between”の「間」と”among”の「間」自体に違いがある。
まあ人それぞれ感覚は違うんだと思いますが、個人的には・・・・・
https://hackeng.com/between-meaning-image/
↑この「間」(二つのものに挟まれた部分や範囲。(つまり、”明らかな隔たりのある、具体的な何かと何かの間”))と・・・・
https://hackeng.com/among-meaning-image/
↑この「間」(ある限られた集合や範囲。…の中。)は、基本的に別の感覚として・・・・なんというか・・・・・・日本語を使って生きてきました。(そして個別記事の図にしました。)
もちろん定義は初めて調べましたが、もし「間って何?」と質問されたら、まず、この2つを分けて説明する。そういうレベルの感じで、です。
で。
“between”と”among”は、2つの「間」の違いで、使い分けよう!
まとめると・・・・・
日本語で「二つのものに挟まれた部分や範囲(”明らかな隔たりのある、具体的な何かと何かの間”)」という感覚を表す「間」に当てはまるパターンなら”between“を使う。
それが必然的に「2つ(か、それ以上)」の「間」という話になりがちである。
日本語で「ある限られた集合や範囲。…の中。」という感覚を表す「間」に当てはまるパターンなら”among“を使う。
それが必然的に「3つ(か、それ以上)」の「間」という話になりがちである。
ってことですね。
例文でイメージをチェックしてみよう
People Choose Between Money or Puppies! | The Science of Generosity
Love and conflict between brothers
The money was divided equally between several worthy causes.
Why Are Asian Men LEAST Popular Among Women? feat. Wild N Out Girl Nikki Blades
Walking among (and through) the 2,000 year-old giant sequoias of the Tuolumne Grove.
The cost should be shared equally among the three of you.
↑はい。「数」で雑に済ますよりも、こういう「間」の違いなんだと理解したほうが分かりやすいかと思います。表面的な違いより、そういう文脈(ワードの組み合わせ)を大切にすれば良いよね、というわけで・・・・・・・
(もちろん、我々人類は「(様々なレベルで)間違った母国語を平気で使いこなすネイティブ」に必ず出会う、ということも忘れずに!)
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Between.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/between. Accessed 28 Sep. 2019.
- “Among.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/among. Accessed 28 Sep. 2019.
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