(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「compare to と compare with」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“compare to”と”compare with”の違いを考えるポイントは?
「compare to・compare with」の違いを考える時、まず大切なのは結構どっちでも良いレベルのパターンだということです。
これは当然、間違った母国語をバンバン使いこなしてしまうネイティブ問題でもありつつの、些細な違いだという認識で、区別しないことが多めだったりするからですが・・・・・・
その上で。もし使い分けるなら、やはり toと withという前置詞自体の違いをチェックするのがポイントです。(共通している compareを比べることはできませんからねw)
↑toのイメージは「方向性 ≒ 関係性」とでも言うべきノリでした。加えて、矢印による「到達感」もポイントになったり。
↑そして withのイメージはこう。(詳しくは記事をどうぞ。)
↑あるいは haveの「時空を超えるパーソナルスペース的な空間に所有している」というイメージを活用して、こうでしたね。
“compare to”は「違う土俵のものを比べる」からの「類似点を見つける」
↑というわけで。toのイメージで compareする時、それは・・・・・
「そもそも違う土俵(性質)のものと比べる」
からの
「類似点(同じ、似ているところ)」の話
というイメージで使われがちです。
言ってみれば「これを・・・・これと、比べるよ」ってノリですね。片手に持ってるものを、別のところに持っていって比べる、みたいなw
“compare with”は「同じ土俵のものを比べる」からの「類似点を見つける」
↑対して。withのイメージで compareする時、それは・・・・・
「そもそも同じ土俵(性質)のものと比べる」
からの
「相違点(違うところ)」の話
というイメージで使われがちです。
まあ、言ってみれば「これとこれを、比べるよ」ってノリですね。両手に持ってるものを比べる、みたいなw
例文で”compare to”と”compare with”の違いをチェックしてみよう
それでは、実際に例文で”compare to”と”compare with”の違いをチェックしてみましょう!(例文を見つけるのが難しいわけですが・・・・・今回は youtubeで済ませてみましたw)
“compare to”のイメージ・例文
Don’t Compare Yourself to Others
↑これなら。「他の誰かとあなたを比べるのはやめましょう」と言う時、それは「だって、そもそも違う人間のことを考えるなんてどうなのよ?」というノリ以外の、何モノでもありませんよね。
「違う人間の違う人生を比べて、羨む?」とか「違う人間の違う人生を比べて、妬む?」とか、そういう話なわけです。
Humans and Earth Compared to the Rest of the Universe
↑次にコチラ。「人間&地球を、その他の全て(宇宙)と比べてみよう」というタイトルですが、導入部分では「そうすることで、我々がいかに特別であり(それと同時に)いかに特別でないかを知ろう」と言ったりしています。
まさに「そもそも違う(と思っている)ものを比べる」からの、必然的に「類似点が強調されがちになる」と言えるパターン!
(で、大抵の話や会話は、そんな些細で単純な構造に終始することがないわけです。宇宙全体の話をするのに、compare toや compare withっていう細部の問題が、どれだけ重要なのか。話全体の、文と文の論理の流れのほうが重要でしょ。からの「使い分け?どっちでもいいじゃん。」みたいなw)
“compare with”のイメージ・例文
Why was the BF109 so slow compared with the P51?
↑そして withです。これなら「BF109とP51という戦闘機同士を比べた時、どうしてBF109は遅かったのか」という話。まさに「同じ土俵のものを比べる」からの、結果として「相違点が強調されがち」だよね、と言えるパターン!
Sony RX0 Review – It shouldn’t be compared with a GoPro! Featuring Lok as ‘Angry Internet User’
↑これなら「ソニーのRX0は、GoProと比べられるべきものではない!」という話。それは「だって、確かに同じカメラだけど、こっちはこうで、こっちはこう。ほら、違うじゃん!?」というノリ以外の、何モノでもありません。
“compare to”と”compare with”の違いから、学ぶべきこと
というわけで。今回の比較から何を学ぶべきかと言えば・・・・・
(少なくとも普段、気軽に話をする時は)細かすぎるニュアンスの違いより、文と文をつなげる論理的な正しさのほうが何より重要だよね。
ってことですね。(理由は宇宙の動画で説明した通り。)
How German Sounds Compared To Other Languages || CopyCatChannel
↑これとか・・・・
Human brains compared to other animals
↑これとか・・・・・
全体の話の流れやノリがある中で「これは類似点の比較だ!」とか「これは相違点の比較だ!」なんて、言い切れるほうが珍しかったりするわけですから。
そういうのは、間違いなく「英語力」ではなく「思考力」や「コミュニケーション能力」の問題だよね、という立場から毎度記事を作成しております。HACKengでした。
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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