(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「go と come」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
「行く」か「来る」かは文脈と翻訳による
まず最初に「行く」「来る」という日本語は・・・本当に忘れてください。
どっちに翻訳するべきかは常に、文脈と翻訳(=文化)によるからです。その上で、今回見ていく定義の中にある違いから “go”なのか”come”なのかを使い分ける以外に、道はありません。
必要な努力は「忘れること」のみです。英語の例文を読んで、日本語は使わずにイメージしまくりましょう。慣れれば良いだけなので、思っている1億倍は簡単だと・・・Imagine!
2つの辞書で”go”の定義を見てみよう
■ “go”の定義
①-① to travel or move to another place:
①-② to leave a place, especially in order to travel to somewhere else:
(引用:Cambridge Dictionary)
②-① : to travel to a place
②-② : to move out of or away from a place expressed or implied : LEAVE, DEPART
↑2つのオンライン英英辞書から、”come”との違いに関係しそうな”go”の定義がコチラ。解説に使うために、番号をふっておきました。
2つの辞書で”come”の定義を見てみよう
■ “come”の定義
①-① to move or travel towards the speaker or with the speaker:
①-② to move or travel in the direction of the person being spoken to:
(引用:Cambridge Dictionary)
②-① : to move toward something : APPROACH
②-② : to move or journey to a vicinity with a specified purpose
↑2つのオンライン英英辞書から、”go”との違いに関係しそうな”come”の定義がコチラ。解説に使うために、番号をふっておきました。
“go”と”come”の違いを考えるポイントは?
(↑先に図解を貼っておきます。これでもう分かっちゃった人は、ポイント解説を飛ばして例文をチェックすればOKです!)
“go”と”come”の定義から、違いを考えるポイントをチェックしていきましょう。
”go”の定義①のポイント
■ “go”の定義
①-① to travel or move to another place:
①-② to leave a place, especially in order to travel to somewhere else:
(引用:Cambridge Dictionary)
“go”で見逃せないのは「①-① to another plae」「①-② to somewhere else」の部分ですね。どちらも「別の場所へ」と書かれています。つまり、どちらかと言うと「ただの移動や、その場所を離れること」に、メインの視点がありそうです。
”come”の定義①のポイント
■ “come”の定義
①-① to move or travel towards the speaker or with the speaker:
①-② to move or travel in the direction of the person being spoken to:
(引用:Cambridge Dictionary)
そして、”come”のほうは「①-① towards the speaker or with the speaker:」「①-② in the direction of the person being spoken to:」と書いてあります。つまり、どちらかと言うと「“行く or 来る”場所、方向、人に近づくこと(or ついて行くこと)」のほうに、メインの視点がありそうです。
”go”の定義②のポイント
■ “go”の定義
②-① : to travel to a place
②-② : to move out of or away from a place expressed or implied : LEAVE, DEPART
↑こちらでは「②-② from a place expressed or implied」というポイントに注意したいですね。まさに「ただの移動や、”LEAVE”・”DEPART”=その場所を離れること」にメインの視点がありそうです。
”come”の定義②のポイント
■ “come”の定義
②-① : to move toward something : APPROACH
②-② : to move or journey to a vicinity with a specified purpose
”come”の定義①と同様ですね。「②-① toward something」「②-② to a vicinity with a specified purpose」とあることから、「その場所を離れること」よりも「(具体的な目的を持って)”行く or 来る”場所、方向、人に近づくこと」に、メインの視点がありそうです。
つまり、”go”と”come”の違いは・・・・・
はい。以上をまとめると・・・・・
“go”は「ただの移動や、その場所を離れること(=”move”・”LEAVE”・”DEPART”)」にメインの視点がある場合で、
“come”は「(具体的な目的を持って)”行く or 来る”場所、方向、人に近づくこと(=”APPROACH”)」のほうに、メインの視点がある場合
に使う、ということですね。
↑つまり “take”と”bring”の違いと、同じイメージ!
例文で”go”と”come”の違いをチェックしてみよう
それでは、実際に例文で”go”と”come”の違いをチェックしてみましょう!
“go”のイメージ・例文
Does this train go to Newcastle?
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これなら「この電車は、どこに向かって”ここを離れる”んだ?」という点が問題なわけですから、別に”Newcastle”を具体的にイメージして話しているわけではないでしょう。
We go shopping every Friday night.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑今回の比較には使わなかった定義で「to move or travel somewhere in order to do something:」があります。「①-① to travel or move to another place:」と同じ枠ですが、”go”自体が、単に「移動(move ≒ travel)」を表しているからこその用例だと言えますね!
She wasn’t feeling well, so she went home early.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑日本語で「帰る」ってありますが、要するに「”どこかを離れて”、家へGO!」という話です。それに”come”を使うわけがありませんね!
“come”のイメージ・例文
There’s a car coming!
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これなら「(今喋っているspeakerである)自分(たち)の方向に、車が”来て”るよ〜〜〜〜!!!!」という話ですね。
Are you coming with me?
(引用:Cambridge Dictionary)
↑これが「行く」なのか「来る」なのかは文脈・翻訳によるわけですが・・・・・どちらにしろ「ついて行く」がメインの話なので “come”になる、という話!
I’ll come and pick you up in the car if you like.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑まさに、日本人が悩むパターンですが「話しかけている相手のいるところへ向かって、車で拾ってあげるよ」という話の中に「その場所から離れる」というイメージは皆無。なので「行く」と訳されるでしょうが、英語なら”come”です!
“go”と”come”の違いを図解してみよう
はい。ということで、実際の例文を見ても、(基本は)前述の違いで間違いなさそうです。なので改めて、図解が・・・・・・・・・
↑こうですね。
(自分でも書いてみると、イメージは定着しやすいと思います!!!!!!!!!!)
(いや、当サイトの図解はテキトーだからキチンと定義から自分で描いたほうが良いよなんて、そんな話はしていませんよ)
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge DictionaryおよびMerriam-Webster.com Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Go.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/go. Accessed 18 Mar. 2019.
- “Come.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/come. Accessed 18 Mar. 2019.
- “Go.” Merriam-Webster.com Dictionary, Merriam-Webster, https://www.merriam-webster.com/dictionary/go. Accessed 18 Mar. 2019.
- “Come.” Merriam-Webster.com Dictionary, Merriam-Webster, https://www.merriam-webster.com/dictionary/come. Accessed 18 Mar. 2019.
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