(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「near と around」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“near”と”around”の違いを考えるポイントは・・・・・
“near”と”around”の違いは何か。
何より、”near”と”around”の違いを考える時に、大切なポイントとは何か。
答えは、ズバリ「”near”の全体的な(基本的な)使い方のイメージと、”around”の全体的な(基本的な)使い方のイメージをチェックしてあげた上で、”near here”vs”around here”といった具体的な文脈までイメージしてあげること」です。
こういうのは複雑に考えた時点で地獄に堕ちますから、Imagine!
違いをチェック!”near”の定義・使い方は・・・・
↑ということで、まず”near“の全体的なイメージの解説がコチラ。細かい話とかは省略しますが・・・・・・・・
とにかく、もし日本語にするのであれば「近い」という以上に「そう遠くはない」という言い方で表現できるのが”near”というワードでしたね。
からの、例文を見てみると・・・・・・・
“near”の例文から、使い分けをチェック!
NEAR DEATH CAPTURED by GoPro and camera pt.61 [FailForceOne]
↑たとえば日本語で言う、いわゆるスピリチュアルな「臨死体験」に限らずの”near death experience“だったり。「一歩間違えれば死んだだろう、あるいはそうなっただろう」という「死から”そう遠くはなかった”」ことを言っているわけですね。
Major Sea Level Rise in Near Future | Jason Briner | TEDxBuffalo
↑からの、”near future“と言えば「近未来」のことだったり。これも、まさに「そう遠くはない未来」という言い方で、少しボカして表現したい時の言葉ですよね。
違いをチェック!”around”の定義・使い方は・・・・
↑対して、”around“の全体的なイメージ。細かい解説などは省略しますが・・・・・
↑とにかく、こうした「円」がザックリとイメージされるような形で、言いたいことが言えるのが”around”というワードでしたね。
これも、少し例文をチェックしてみると・・・・
“around”の例文から、使い分けをチェック!
Greetings Around the World | Cut
↑たとえば、いわゆる「世界中」なら。”around“が果たしている役割は「地球」だか「抽象的な”この世界”」だかに、上から円をドーンっと落として「この範囲内ね〜〜〜〜!」とか「この範囲内をぐるっとね〜〜〜〜!」とか示すことですよね。
8 Signs You’re Way Smarter Than People Around
↑(タイトルでは”you”が省略されて広い意味での「まわりの(全方位の)」状態になってますが)これなら”around you“で「あなたの周りの人間より、ずっと賢い〜〜〜」みたいな話をしていて・・・・「じゃあ”周り”ってなに?」って話で。
“around“は、シンプルに「落とす円の形(どのくらい正円なのか)とか、その大きさとか、”いや、常に物理的に周囲にいる人々のこと?”とかはどうでも良くて、とにかくザックリ、抽象的に”you”の近くにいる人々(”you”のまわりにいる、そして最低限の人間関係を作っている人)」のことを言っているよね〜、とか。
あるいは、単に副詞的に響いて、抽象的に「世間の人たちよりも〜」的なノリと捉えることもできるでしょう。
つまり”near here”と”around here”の違いは・・・・
Is there a restaurant near here?
(引用:Cambridge Dictionary)
I used to live around (= near) here.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑というわけで、最後に”near here“と”around here“の違いですが・・・・・・・これらの例文で”around(=near)hear“と書いてある一方で、”near here“には”=around here“みたいには書かれていない。それが割とポイントだと言えなくもないような気もしなくもないかな〜と思います。
つまり。普段の会話の中で気楽に使うんであれば、どのくらい細かいイメージを区別するのかは使う人の性格や状況によるので、基本的には日本語で言う「この近く」と「この周り、このあたり」程度の違いであると思ってあげれば良いが・・・・・
↑今回チェックしたような、それぞれの基本的なイメージから考えれば、こんな感じの違いがあると言えるでしょう。
大切なのはいつも文脈。定義をチェックして、文脈から細かい違いもチェックした上で「会話している相手の、そのネイティブの性格は?そもそも、今ってどういう状況?」なんて常識を、同じヒトとして・・・・・・・
Imagine!
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Near.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/near. Accessed 28 Sep. 2019.
- “Around.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/around. Accessed 28 Sep. 2019.
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