(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「このくらいの共通項をイメージしておけば覚えやすいよね」と思う抽象的な感覚を「フレーズまとめ」のような形をとってシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「before」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
前置詞(副詞・接続詞)としての”before”の定義を調べると。
■ preposition(adverb, conjunction)
- at or during a time earlier than (the thing mentioned):
- until (the event mentioned):
- in the past:
■ preposition
- in front of:
- If a place is before another place, you will arrive at it first when you are travelling towards the second place:
- If something is before someone or before a group of people, it will be formally considered or examined by that person or group:
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
↑まず、Cambridge Dictionaryで beforeの意味を調べると、こうしたワードに関する意味・言い換え(前置詞・副詞・接続詞)がヒットしますが・・・・
多すぎですね。
と、ビビる必要はないやつでした。特にタギタギ(多義多義)はしていませんね。
“before”の基本は「前」の話
↑なのでイメージは簡単。シンプルに「前」の話だと言って差し支えないでしょう。
(注意:この図解の意味は、分かる人だけ分かってくださいw)
(一応解説すると「”時間”などの方向性(流れ)と”それをどの側から見るか”が文脈によって示された上で”前”を意味する(何かが何かの前にあるという位置情報を示す)」みたいな感じで作りました。(しばらく「神図解だ・・・・」と思ってたんですが、なんか自分でも良い図解なのか疑わしい状態になってしまったので))
というわけで、バンバン例文から beforeをイメージできるか、試していきましょう〜〜〜!!
“before”の発音・シラブル・アクセント・語源は?
■ beforeの発音(pronunciation)
- /bɪˈfɔːr/(アメリカ英語)、/bɪˈfɔːr/(イギリス英語)
- Cambridge Dictionaryで聴く
■ beforeのシラブル・アクセント(syllable・accent)
- be-fore
■ beforeの語源(origin・History and Etymology)
↑ついでにチェック!
“before”のイメージを抽象的にとらえてみよう!①:前置詞(副詞・接続詞)編
例文で”before”のイメージをチェック!①:時間で「前」
■ “before”の定義
at or during a time earlier than (the thing mentioned):
- You should always wash your hands before meals.
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
↑まずは「時間」という文脈で「前」の話です。一応、これは前置詞で「食事の”前に”」という例文ですが・・・・・
Do I Need to ‘Hear from God’ Before I Make a Decision? // Ask Pastor John
↑接続詞なら、こんな感じ。「決断する”前に”」という例文です。「「「「「文法」」」」」アレルギーの人もビビらず、before自体が「前」の話をしていることは変わらないんだな〜〜〜というノリで、チェックしてみましょう。
例文で”before”のイメージをチェック!②:時間で「までに」
■ “before”の定義
until (the event mentioned):
- It was an hour before the police arrived.
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
↑次に until(〜までに)というノリになるパターンですが、別に「前」というイメージ自体に変わりはありませんよね。
↑細かい解説はコチラに省略しつつ・・・・・
10 Things to do Before You Die
↑たとえば、これなら die(死ぬ、亡くなる)の beforeだし、何より話の内容をきけば「死ぬ”までに”やるべき10のこと」なんだな〜、と分かり・・・・・・
Before You Commit Suicide, Watch This Video First
↑これなら commit suicide(自殺する)の beforeなので「自殺する”前に”」という、①の「at or during a time earlier than (the thing mentioned):」のノリで言ってるんだな、と分かる。
結局 1つ1つの辞書にも「どこで定義を分けるか」という傾向があるわけで、もっとも大切にすべきなのは文脈(ワードの組み合わせ)です。そして、Imagine!
例文で”before”のイメージをチェック!③:過去の「前に」
■ “before”の定義
in the past:
- I feel as though I’ve been here before.
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
↑これは副詞の例文ですね。要するに「あ〜〜〜〜、なんか”前に”きたことある気がする〜。デジャブ〜〜〜!」みたいな「今までに」「以前に」という話ができるやつ。
Tacos Like You’ve Never Seen Before | SAM THE COOKING GUY 4K
↑neverをつければ「見たことないような」みたいな話もできます。こういうのを使いたいシーンは、けっこう多いんじゃないでしょうか!
“before”のイメージを抽象的にとらえてみよう!②:前置詞編
ここから、前置詞の項目としてヒットした定義たちです。やはり「前」みたいなイメージに変わりはありません。気楽にバンバン、Imagine!
例文で”before”のイメージをチェック!①:位置(順番)的に「前」
■ “before”の定義
in front of:
- The letter K comes before L in the English alphabet.
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
↑まずは、位置(順番)的に「前」と言っているパターン。
↑そのままですが、アルファベットで、Kは Lの「前」にきますね。
If you aren’t interested in putting others needs before your own, leadership isn’t for you.
↑「自分の needs(要望・要求とか、必要なこと)よりも、他のみんなの needsを優先しないと(前に持ってこないと)リーダー失格だよ」みたいな話とか。
↑というところで、コチラもチェック!
例文で”before”のイメージをチェック!②:省略
〜省略〜(「学校のすぐ前(手前)にバス停がある」なら「学校に向かえば、必然的にまずそのバス停に着く。そういう位置にある。」みたいな話で、特に解説することがないので省略!)
例文で”before”のイメージをチェック!③:disposal方向のやつ
■ “before”の定義
If something is before someone or before a group of people, it will be formally considered or examined by that person or group:
- The proposal before the committee is that we try and reduce our spending by ten percent.
“Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
ちょっと disposal方向のやつみたいな雑な言い方しか出来ませんでしたが、まあ「“話す能力”以上に”話す内容”を知ろう!」案件ですね。(少なくとも、Cambridge Dictionaryのココに関しては。)
- EVERY LAW STARTS WITH AN IDEA
- THE BILL IS INTRODUCED
- THE BILL GOES TO COMMITTEE
- CONGRESS DEBATES AND VOTES
- PRESIDENTIAL ACTION
(引用:USA GOV)
↑上記の例文なら、法案が法律になるまでのプロセスで、この3番目の段階にあるよ、みたいな話ですが、そのイメージが・・・・・
こういう意味で「前」なのか・・・・・
↑こういう意味で「前」なのかには、あまり意味がないというか。どちらにせよ、最低限「前」というイメージが掴めていれば、十分なんとかなる話だしね、みたいな。
Acting FAA administrator Daniel K. Elwell appeared before a House committee on May 15 following revelations that pilots complained to Boeing about the 737 Max months before the Ethiopian Airlines crash.
↑また、こういう例を訳すとしたら「“前に”現れた」という日本語で済むでしょうが、その意味するところは「will be formally considered or examined」で・・・・・・
みたいなのは、結局文脈によるなあ、と。
「英語」自体が難しいと感じているのか、はたまた「話している内容」自体が難しい(というか知らない)と感じているのか。そこをゴッチャにしてしまうと微妙ですから、気をつけたいですね!
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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