(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「proximate と approximate」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“proximate”と”approximate”の違いを考えるポイントは・・・・・
“proximate”と”approximate”の違いは何か。
何より、”proximate”と”approximate”の違いを考える時に、大切なポイントとは何か。
答えは、ズバリ「”approximate”は見た目の通り”proximate”の先頭に”ap”が付いている状態なので、”proximate”をチェックした後で、”approximate”の正体をつきとめること」です。
こういうのは複雑に考えた時点で地獄に堕ちますから、Imagine!
違いをチェック!”proximate”の定義・使い方は・・・・
↑まあ”proximate“はコチラの流れでタップリ解説したので、ザックリいきますが・・・・・・・
“proximate”の例文から、区別の仕方をイメージしよう!
↑生物を論理的に語る時に便利なワードとしての、いわゆる「近接要因」が”proximate cause“だったり・・・・・・
Proximate Cause
↑と同時に、法律の、特に損害賠償まわりの用語として”proximate cause“と言えば、いわゆる「近因」のことだったり・・・・・
↑”proximate analysis“と言えば、いわゆる「工業分析」のことで、言ってみれば「工業の工業による工業のための分析(≒近似分析)」みたいな話だったり、とか。
といった感じで、専門用語として活躍する中・・・・・・
When NBC News chairman Andy Lack fired Lauer on Tuesday night, the proximate reason was a detailed harassment complaint filed by a female NBC employee on Monday night.
(引用:CNN BUSINESS)
↑ニュースで見かけたりするパターンなら、もっと気楽に「まあ今まで色々ハラスメント歴があっただろうが・・・・・今回のクビ実行につながった、もっとも近接的な(≒ 直接的な ≒ 時間的に近接した ≒ 直近の)理由は〜〜〜〜」みたいな意味での”proximate reason“とか。
日本語でも「なぜ今回、〇〇に至ったかと言えば〜〜〜〜」とか言いますね。「以前から〇〇に至る流れはあったわけだが、直近の出来事の経緯は〜〜〜」みたいな!
違いをチェック!”approximate”の定義・使い方は・・・・
■ “approximate”の定義
: nearly correct or exact : close in value or amount but not precise
↑からの”approximate“の定義を 1つ引用すると、こんな感じですが・・・・・・
↑まあ”approximately“として、コチラでも解説した通り・・・・・・
“approximate”の例文から、区別の仕方をイメージしよう!
Polynomial approximation of functions (part 1)
↑主に数学でバンバン出てくる、いわゆる「近似」という概念を表すのが、”approximation“という名詞であり・・・・・
Systems of equations with graphing: exact & approximate solutions | High School Math | Khan Academy
↑からの”approximate solution“と言えば「近似解」のことだったり・・・・・
Approximate Analysis of Frame with Gravity Loads Example 1 (1/2) – Structural Analysis
↑”approximate analysis“と言えば「近似分析」だし、と。
(数学の学び直しが、英語で出来ちゃう時代!)
■ “approximate”の定義
: nearly correct or exact : close in value or amount but not precise
↑つまり”but not precise“と定義にしっかり書かれる通り、たとえば”approximately 10,000“なら「実際は、絶対に10,000ではない(四捨五入などを経たものだよ)」みたいな、そういう正確な話をできるのが”approximate“であり”approximation“であり、そういう意味でフォーマルなんだよ〜・・・・・、みたいな!
からの”approximate”は”ad-“+”proximate(proximare)”だったり
↑で、こういうオンラインの辞書でも簡単に解説されているように、”approximate“は”ad-“という単語の構成要素が”proximate(の元になった”proximatus”の原形の”proximare”)“の先頭に付いて(”approximare“として)始まったそうで。
いや、英語の歴史だの語源だのは複雑なので、特にオンラインの辞書の内容などは話半分の参考程度で OKなやつですが・・・・・・
まあ言ってみれば、つまりは「単に”近接の”と表現する”proximate”に対し、”何かの近接”を明確に(省略せずに)表現できるようになった故に”だいたい”なんて言えるようになった”approximate”」みたいな、そんなノリでしょうか。
大切なのは、いつも文脈。日本語に接するのと同じように、英語の「「「「「意味」」」」」ではなく、その使われ方をこそ・・・・・・
Imagine!
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Merriam-Webster.com Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Approximate.” Merriam-Webster.com Dictionary, Merriam-Webster, https://www.merriam-webster.com/dictionary/approximate. Accessed 28 Sep. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。