(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「close / closed / open」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“close / closed / open”の違いを考えるポイントは・・・・・
“close / closed / open”の違いは何か。何より、”close / closed / open”の違いを考える時に、大切なポイントとは何か。
答えは、ズバリ「まず”close”を知り、次に”closed”を知り、その上で”open”を考えつつの、ヒトとして自分の思考回路を省みること」です。
・・・・・・いや、もちろんチェックする順番は自由ですが。こういうのは複雑に考えた時点で地獄に堕ちますから、とにかく文脈から英語を・・・・・Imagine!
違いをチェック!”close”の定義・使い方は・・・・
↑細かい解説はコチラに省略しますが・・・・・
■ “close”の定義(verb)
- not open
- end
■ “close”の定義(noun)
- end
- road
■ “close”の定義(adjective)
- relationship
- careful
- secretive
- lacking air
■ “close”の定義(adjective, adverb)
- near
- similar
(引用:Cambridge Dictionary)
↑こんな感じで「閉める」と訳されがちな動詞だけでなく、形容詞・副詞・名詞でも使えるのが、”close“というワード。からの・・・・・
↑その基本的なイメージを「密(≒ 内側に閉じている)」と言語化し、オシャレっぽい図にまとめましたね。
“close”の例文から、使い分けをチェック!
How To Close a Door
↑例文の解説も個別記事に省略しますが、たとえば「ドアを閉める」とか・・・・・・
Girl Chat: Would You Want to Live Close to a Close Friend?
↑「仲の良い(親密な)友達の近くに住みたい?」とか!
違いをチェック!”closed”の定義・使い方は・・・・
↑からの”closed“を辞書で調べると、形容詞として定義がヒットしますが・・・・・
これは、いわゆる 動詞”close”の過去分詞の形容詞的用法ってやつです。
↑語源を調べても、そのまま”past-participle adjective from close“と書いてあるパターンで、分かりやすいですね。
つまりノリとしては「閉められた」とか「閉まった」とか、そういう状態を表したい形容詞だ、ということ。そう理解してあげれば、終わり。それ以上なにも考える必要はありません。ひたすら、例文をイメージしてあげましょう。
“closed”の例文から、使い分けをチェック!
The banks had closed (to customers) so I couldn’t get any money out.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑ちょうど動詞の”close“のページに、過去分詞の例文がありますが、この”close“は自動詞で「銀行が閉まった(= 〇〇に対して閉じられた状態になった)」という話。
からの「もうその店舗の中に入って、サービスを利用することができないよ〜〜〜〜!!なんせ入り口が閉じられちゃってるんだもん〜!!」と、そういうことが言いたいわけですね。
Restaurant Is Closed More Days Than It’s Open | Kitchen Nightmares
↑からの、”closed“を形容詞の場所に置いてあげれば、それが店なら「閉店状態」を表すことができるし〜、みたいな。
My Closed Mind
↑”closed mind“と言えば「新しい考え、人、慣習を受け入れたくない」みたいな状態。歌詞では「〇〇したくない。〇〇したくない。〇〇したくない。〇〇したくない!」と、叫びまくっていますw
なぜ”営業中”は”open”なのに、閉店状態には”close”じゃなくて”closed”を使うの?
というところで・・・・・
↑「そういえば、なぜ営業中は”open”なのに、閉店状態は”closed”なの?”close”じゃダメなの?」という FAQと共に、”open”の基本的なイメージまで見ていきましょう。
“close-minded”も、本来は”closed-minded”だったり
Why People Are Close-Minded & How to Be Open-Minded! (Confirmation Bias)
↑ちなみに”open-minded“の反対も、本来は”closed-minded“です。まあ言いやすいとか、なんとなくの感覚的に”close-minded“のほうがポピュラーだったりするようですが、それは流行りの問題w
(↑ちなみに”-minded“は、そういう接尾辞。)
で、日本語でも「あらゆることにオープンに〜〜」なんて言いますから、その意味が「頭が柔らかい、新しいことを積極的に受け入れる」ことと「頭がカタい、新しいことを受け入れない」ことであることは、なんとなく知っているでしょうが・・・・・・
“open”の基本的なイメージを考えてみよう
そこで「“open”とは何なのか」を考えてあげると良いでしょう。
■ “open”の定義(adjective)
- not closed
- ready
- not enclosed
- computer
- available
- not secret
- not decided
■ “open”の定義(verb)
- begin
- not closed
- ready
- available
- computer
■ “open”の定義(noun)
- not enclosed
- not secret
(引用:Cambridge Dictionary)
↑ということで”open“を辞書で調べて・・・・・・・まあ特に複雑ではないので詳しい定義は省略しますが、まとめると・・・・・・・・
動詞の”close”と”closed”が”not open”という定義だったのに対して、”open”が”not closed”と説明されていることからも分かるように、「人のマインド」だろうが「店(なにより客の入り口)」だろうが「開放されている状態」が通常であるという意識 が見て取れる。
という理解が、重要でしょう。
“open”は「開放された自然な状態」なので、その反対は「人の手によって閉める、閉められる」ことになる
まあ日本語でも、店なら「開いてるよ〜」に対して「もう閉めちゃったよ〜w」だったりして、同じでしょう。客に対して開放している状態が通常じゃないと商売にならないから、店ってそういうものだし、人のマインドにしても、すべての子供の頭は柔らかい状態で生まれるけど、大人になるにつれて自分の常識に閉じこもっていくし・・・・・・みたいな。
↑ドラムのハイハットにしても、ペダルを踏み込むことでクローズしたり。で、踏まなければ上の一枚が浮いて、開放されたシンバルの音が響くわけなので、やはり”open“が通常の、自然な状態だと言えますね。
というわけで、大切なのはいつも文脈。定義をチェックしたら例文をチェックして、ネイティブの気持ちをこそ・・・・・・
Imagine!
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
(同じカテゴリの記事をもっと見るならコチラ)
辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Close.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/close. Accessed 6 Jul. 2019.
- “Closed.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/closed. Accessed 6 Jul. 2019.
- “Open.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/open. Accessed 6 Jul. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。