(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「made of / from / out of / with」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
「made of / from / out of / with」の違いを考えるポイントは?
「made of、made from、made out of、made with」の違いは何か。
そして、それが分からない時に、考えるべきポイントはどこか。
答えは、ズバリ「of・from・out of・with という”前置詞”自体のイメージの違い」です。
・・・・・まあ、madeが共通しているので、そこ以外に違いを見出すことが不可能なわけですが・・・・w こういうのは複雑に考えたら負け。見るからに違うポイントを丁寧にチェックすれば、いつも答えはシンプルです!
↑makeはコチラ。
辞書で「made of / from / out of / with」の定義を見てみよう
■ “made”に関する”of”の定義
made or consisting of; having:
(引用:Cambridge Dictionary)
■ “made”に関する”from”の定義
used to show the material of which something is made:
(引用:Cambridge Dictionary)
■ “made”に関する”out of”の定義
used to show what something is made from:
(引用:Cambridge Dictionary)
■ “made”に関する”with”の定義
該当ナシ
↑というわけで。とりあえず、オンライン英英辞書で、”made”関係の「of・from・out of・with」の定義がコチラ。
・・・・と言っても、out of と with に関しては、ほとんど埒が明かないやつw なので、定義をチラ見したら、あとは実践あるのみです!
例文で「made of / from / out of / with」の違いをイメージしてみよう
実際に、例文で「made of、made from、made out of、made with」の違いをチェックしてみましょう!
- made of = 加工(変質)なし
- made from = 加工あり
- made out of = 超・加工あり
- made with = 組み合わせて作るパターン
↑一応、先にまとめておくと、こんな感じ!
“made of”の違いを、例文でイメージ!
↑ofのイメージは「の(特に所有・所属・起源のニュアンス)」でした。なので・・・・
This Army wife’s wedding dress is made of the parachute that saved her husband
(引用:WE ARE THE MIGHTY)
↑「パラシュートでできたウェディングドレス」とか・・・・
Amazing Chest of Drawers made of Aluminum, Gold and Epoxy!
↑「アルミと金とエポキシでできたチェスト」とか・・・
Headphones Made Of Wood!
↑「木でできたヘッドホン」とか。
つまり、made ofは「材料が見て分かる」場合です。「原材料が加工によって変質していない」とか、木が木のまま使われて、完成物を「構成している」パターンと言えば、分かりやすいでしょうか。
日本語で「木製」「鉄製」みたいに言うパターンは、made ofで良いとも言えるでしょう。
“made from”の違いを、例文でイメージ!
↑fromは「起点(離れている)」とか、こんな感じの「ピンを置く」イメージでした。なので・・・・・・
Meringues are made from sugar and egg whites.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「メレンゲは砂糖と卵の白身から作られる(できてる)」みたいな、「manufacture(原材料の加工)」のニュアンスを含んだ話に使いましょう。普通メレンゲを見ても「これは砂糖と卵の白身からできてる!」なんて、分かりませんよね。
Making BACON from RICE.
↑「ライス(ペーパー)からベーコンを作る」とか。出来上がった見た目が、完全にベーコンに見えるからこその fromだと言えますね。
まあ made ofは「〜でできてる」で、made fromは「〜からできてる、作られる」だ、って言っちゃうと、分かりやすいかも!
10 AMAZING PROJECTS MADE FROM WOOD
↑で、この動画に注目。全部、見たら「木製」だと分かるものなので made ofでも良さそうですが、タイトルをつけた人は made fromを使っています。
これは、おそらく「見て分かる、変質していないパターンではあるが、AMAZINGな加工が施された作品を紹介してるんだから、made fromっしょ!w」というパターンだと考えられますが・・・・・・
日本語でも「〜でできてる」と「〜からできてる」を、普段、意識して使い分けないように、別に最悪どっちでも良かったりするということでもあります。
基本は基本。その上で、間違った母国語を使いこなしまくるのが、ネイティブという生き物です。が、それは「コミュニケーション能力=慣れ」の問題。「英語力」とは全く別の話なので、勘違いのないようにしましょう!
“made out of”の違いを、例文でイメージ!
↑out of のイメージはコチラ。特に、1番目の定義である「no longer in(”もう”中(何かしらの状態とか)には”ない”)」というイメージを活用すれば、ニュアンスは分かるでしょう。日本語でも「〜から作った」だけでなく「〜から作り出した」なんて言うように・・・・・・・
Mini Versions Of Cities Made Out Of Legos
↑これなら、単に「レゴでできた町、都市」と言いたいのではなく「これが、なんとレゴからできてるんだよ!」という、大変身感を伝えたいわけです。
まあ結局、表現の問題ですが。特に「えー!これが、これになるの〜〜〜!?」「あれからできてるの〜〜〜!?」なんて驚くような制作、加工を強調したい時に out ofを使う、ということ!
SKATEBOARD MADE OUT OF BROKEN SKATEBOARDS
↑「壊れたスケートボードで作ったスケートボード」とか・・・
10FT LONG CONFERENCE TABLE MADE OUT OF SKATEBOARDS!
↑「スケートボードで作った会議用テーブル」とか。要するに、こういう「〇〇から〇〇を作っちゃった!」みたいなノリに使える表現w
How Paper Is Made Out Of Wood
↑これも「これはこれからできてるよ」というフラットな言い方ではなく「この材料がこれになるんだよ!!」みたいな、加工による「変化・大変身(change、transformation)」を強調する感じが伝わりますね。
I Built a Guitar Out of 1200 Colored Pencils
↑ちなみに「made out ofという、makeの受け身の一用法は〜〜〜〜!!!!!!!!!!」なんて、日本の悪い受験英語に毒されていない人なら、こういう言い方だってスッキリ理解できるでしょう!
“made with”の違いを、例文でイメージ!
↑withのイメージは、得てしてこう、
↑とか、haveの「時空を超えるパーソナルスペース的な空間内に所有している」イメージを活用して、こうでした。
CREATE – DIY Smart Window made with LEDs
↑日本人にはおなじみ(?)「〜を使って(道具)」や「〜と共に」等を表す withを考えれば、イメージできるでしょう。木で枠を作ったりつつ、LEDを使うことで”窓”という概念を作ってしまったパターン。(スゴイw)
これは使った材料を加工・変質させたわけではなく「必要なものを組み合わせた」という話。made withがピッタリですね。
Easy & Fast PEACH COBBLER Recipe (Made With Canned Peaches)
↑なので、レシピの材料に対して made withが使われがちなのも納得でしょう。ピーチは少しドロドロになったりするかもしれませんが「ピーチではない何かに変質した」わけではないはず。
たとえば、ピーチパイの中には、ピーチがピーチのまま入っています。それを生地など他の材料と「組み合わせる」ことによって、ピーチパイという料理ができあがる。ならば、made with でしょう!
(ちなみに「このレシピは・・・この材料が変質したって捉えるべき?」みたいな悩みは、繰り返しになりますが「英語力」の問題ではないですよね。なので、気楽に、自分の判断で使い分ければOK!)
ついでに”made by”と”made in”は・・・
おまけ。
made by と言う場合、それは「作った人(とか国とか)」のこと以外の、何モノでもありません。
また made inと言う場合、それは「作られた場所」のこと以外の、何モノでもありません。
おわり。
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Of.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/of. Accessed 14 Apr. 2019.
- “From.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/from. Accessed 14 Apr. 2019.
- “Out of.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/out-of. Accessed 14 Apr. 2019.
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