(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「closely と nearly」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
“closely”と”nearly”の違いを考えるポイントは・・・・・
“closely”と”nearly”の違いは何か。何より、”closely”と”nearly”の違いを考える時に、大切なポイントとは何か。
???「いや、どうせ”close”と”near”の違いとイコールなんでしょ???」
A. いいえ、違います。
答えは、ズバリ「2つは言わずもがな”close”と”near”に”-ly”がくっついた副詞なので、”close”とは何か、”near”とは何かをチェックしたあと、”close”と”closely”、”near”と”nearly”の役割分担(関係性)を知ること」です。
こういうのは複雑に考えた時点で地獄に堕ちてしまいますよね。ということで、すでに解説している記事を活用しつつ、最後に”closely“と”nearly“の違いをまとめます。Imagine!
違いをチェック!”closely”の定義・使い方は・・・・
↑まずは”close“というワードの全体的なイメージ・使い方をコチラでチェック。
↑まあ簡単に言って「密(≒ 内側に閉じている)」みたいなイメージで、動詞・形容詞・副詞・名詞として使われるやつでしたね。
↑からの”-ly“という接尾辞によって「“close”と言えるような形で〜」みたいな副詞として、活躍できるようになるのが”closely“なわけですが・・・・・
↑「じゃあ”closely”は、どういう話にどういうノリで使われるのか」という役割分担を、コチラでチェック。なぜ”close”ではなく”closely”が必要なのか、という 2つの関係性についてです。
・・・・・という流れを踏むと。
“closely”の例文から、使い分けをチェック!
Shapiro: Why was Porter allowed to work closely with Trump?
↑とりあえず”closely“は、たとえば「なぜポーターさんは、トランプさんと密な立場で働けたのか〜」とか・・・・・
Pollution levels are closely monitored.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「厳重に、注意深く監視〜」とか・・・・・
「これは・・・もう動詞か、動詞の過去分詞の形容詞的用法を修飾するパターンしかないと思って困らないレベルのやつでは???」なんて思う、そういうワードでした。
違いをチェック!”nearly”の定義・使い方は・・・・
https://hackeng.com/near-meaning-image/
↑で、”near“同じように。まずは全体的なイメージ・使い方をコチラでチェックしつつ・・・・・
↑「で、”nearly”が必要になってくるパターンとは???」という役割分担を、コチラでチェック。
・・・・・したとすると。
“near”が「近い」という以上に「そう遠くはない」みたいなイメージであることから、それに”-ly”をつけた「”near”っぽい、”near”と言えるような形で〜」的な表現をする”nearly”は「まあ厳密に言えば違うけれど、”near”状態だと言えるよね」みたいな形で修飾(要するに婉曲=遠回しな言い方)できたりもする。
といった感じのノリが、分かるでしょう。
“nearly”の例文から、使い分けをチェック!
10 Wrestlers Who Nearly Died
具体的には、たとえば「もう少しで死にそうだった、死にかけた(=死んだ、という動作からそう遠くはなかった)」みたいに、“-ly”型の副詞然とした(w)動詞を修飾するパターンがある中で・・・・・
NEARLY 12 MILLION POINTS ON ROCK BAND!!!
↑「あと少しで1200万ポイントだった〜〜!!!」みたいに、名詞を修飾するパターンもある、そんな感じ。
というわけで”closely”と”nearly”の違いで、見逃せないのは・・・・・
つまり”closely“と”nearly“を比較する時に大切なのは・・・・・
たしかに英語の品詞を解説する時、基本的に形容詞は名詞を修飾するもので、副詞はその他(主に動詞と、動詞の過去分詞の形容詞的用法など)を修飾するものだよ〜〜・・・・・という説明は悪くはないが、結局いつかは「いや、例外(っぽいやつ)だらけじゃん!!!」となるのが英語であり言語なので、”closely”なら”close”とは何か、”nearly”なら”near”とは何かをチェックしたりすることが大切だよね。
・・・・という原点に戻ることでした。
まあ、特に日本のネットなんかだと「形容詞は名詞のもの!副詞は動詞、形容詞、副詞のもの!」なんて言い切っちゃってる情報も多いので、少なくとも当サイトの読者のみなさまには、十分に気をつけて・・・・・・・というか、素直に英語を英語で学んで欲しいな、と思います。
もちろん、本当に「英語学習」が目的なら、ですが!というわけで・・・・・
Imagine!
おわり。
(^。^)
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Closely.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/closely. Accessed 4 Jul. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。