(当シリーズは、妥当性のある完成した言語学の理論やその研究等とは一切関係なく、単に「定義に書かれている違い」からポイントをチェックしつつ、個人的な図解をシェアするものです。故に、言い切りに近い形は「正しい」ことではなく「自分の中で確信している度合いが高い」ことを意味します。あしからず。主に「Cambridge Dictionary」「Merriam-Webster.com Dictionary」「ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY」を参考に作成しております。辞書からの引用の詳細は、記事の最後にあります。)
HACKengの「イメージ・イラストで覚える英単語・フレーズ」シリーズ。
今回は「”時間・期限”を表す英語の比較」です。
日本語訳の丸暗記では、いつまで経っても
英語ができるようにはなりません。
イメージを掴みましょう。
(※スマホの人は右下の「INFO」から、いつでも目次が見れます)
- 今回の図まとめ&注意点
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!①:”before”の「〜より前」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!②:”by”の「〜までに」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!③:”until”の「〜までずっと」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!④:”till”も「〜までずっと」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑤:”after”の「後(〜より後)」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑥:”since”の「〜から」感
- 時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑦:”from(from A to B)”の「〜から(〜まで)」感
- まとめ&その他の違いを比較した記事もチェック!
- 辞書からの引用の詳細
今回の図まとめ&注意点
↑割と長くなったので、先にまとめた図をどうぞ。で、1つだけ注意点として・・・・・
「そのイベント(時点)自体を含むか含まないか!?」についてですが、今回紹介しているような気楽に使える日常ワードは基本的に曖昧なもので、人や場合によって「いや、今のは”含まない”っていう意味だったんですけど〜」みたいなことが起こる可能性ナキニシモアラズ・・・・・なやつです。
なので、あくまで「日常的な会話とかで使った時に、一般的な認識として”含む”or”含まない”」という部分を解説しています。
(もっと厳密な表現が必要な文脈・状況・性格なら、例えば”from A to B(both dates inclusive/exclusive)“”from A to B, inclusive/exclusive“とか、”by“なら”on or before“みたいに、明示してあげましょう。)
時間・期限の英語。使い分けをマスター!①:”before”の「〜より前」感
↑”before”の基本的なイメージは・・・・・この「分かる人だけ分かってください」状態な図解に至った、シンプルな「前」感(詳しくは、個別記事をどうぞ)からの・・・・・・
You should always wash your hands before meals.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑例えば「食事の”前に”手を洗う」とか・・・・・
10 Things to do Before You Die
↑「死ぬ”前に”やる10のこと」のように、until(〜までに)に言い換えられるノリの話とかに使えるやつでした。
“before”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
↑なので「時間・期限」としてまとめると、こうですね。
上の例で言う「meals」とか「you die」みたいなイベント自体は含まない、それらが起こる瞬間”より前“の時間についてを語るのが”before”です。
↑合わせてチェック!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!②:”by”の「〜までに」感
↑”by”の基本的なイメージは「〜によって(寄る)」みたいな話でしたね。なので・・・・・・
She had promised to be back by five o’clock.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑いわゆる「時間・期限」という文脈では「5時に寄るくらいには帰る」からの「5時を過ぎたらダメなやつ」というノリで「5時までに帰る」みたいな話だと、イメージできました。
“by”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
↑なので、こう。イベント自体を含むので、言い換えれば「at or before five(5時か、5時より前)」だったり、つまりは「no later than five(”5時以降はダメ!”というノリ)」と同じ話だったり・・・・・・みたいなのが”by”です。
(「5時までに」は「5時に寄るくらいには」ってことだし、そういう結果になる程度に期限を設定するのが普通だし・・・・・という意味で、ピンクを薄くしました)
(で、もちろん「by(on or before)4/1なら・・・・何時まで!?」「1秒過ぎたらアウト〜〜!!」みたいな細かい部分は、その人の性格や状況によりますので・・・・・コミュニケーションを大切に!)
↑合わせて参考に!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!③:”until”の「〜までずっと」感
“until”のように限定的なワードの個別記事は作っていませんが・・・・・・・1にも2にも、定義をチェック。
(↑ここらへんは省略。)
というわけで「距離」の文脈で「〜までstayして、そこで電車を乗り換える」みたいな話も出来るわけですが・・・・
ASMR to help u sleep – I beat u up until you become unconscious
↑「時間・期限」なら、例えば「君がッ気を失う”まで(ずっと)” 殴るのをやめないッ!」みたいな話で・・・・・・(なんだこの動画w)
“until”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
つまり、イベント自体は含まない・・・・・と言うより「気を失ったらば、その瞬間、殴るのをやめる」みたいな「その時点に達したら、すぐ〇〇する」というノリが暗示されがちなので・・・・・
↑こんな感じで、イメージしてあげれば OKでしょう。
「〜まで」とテキトーな日本語で済ませてしまうと地獄に堕ちるので、”by”なら「〜まで”に”」”until”なら「〜まで”ずっと”」という感じで、正しくイメージをサポートしつつ・・・・・・Imagine!
↑ついでにチェック!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!④:”till”も「〜までずっと」感
で、”till”は簡単・・・・・というか、”until”と同じ使い方(前置詞、接続詞)をすれば「少しカジュアル(slightly less formal)な”until”」と考えて、放置・・・・・・・で問題ないかと。
↑まあ「耕す」という動詞や「レジ(の引き出し)」という名詞も表せたり・・・・・というのが”till”です。
(”till”というか”t・i・l・l”という綴りの話というか・・・・。英語はラテン由来、フランス由来、英語由来みたいに語源が分かれることから、例外の多い言語と揶揄されたりしますので・・・・・悩んだらとりあえず語源をチェック&無視!)
↑合わせてチェック!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑤:”after”の「後(〜より後)」感
↑”after”の個別記事では「前置詞・副詞・接続詞」という品詞別でチェックしましたが・・・・
Is There Life After Death?
↑「死後の(死の後の)世界」とか・・・・・
What Happens After You Die?
↑「あなたが死んだ”後に”起きること」とか・・・・・
まあ、シンプルに「後」という日本語で済むやつでしたね。なので・・・・・・
“after”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
↑こんな感じ。イベント自体は「基本的には”含まない”と考えた上で、そもそも”そんなことどっちでも良い”文脈でしか使わない」と思っておけば良いでしょう。
20 minutes after 6
↑あまり良い例が浮かびませんが、例えば「6時20分(6時の20分後という言い方)」なら「それって”06:00.000.00″からってこと?”06:00.000.01″からってこと????」みたいな話はどうでも良くて、シンプルに「20分という概念 after 6時という概念」って話がしたい・・・・・みたいな。
まあ最初に注意を書いたので省略しますが、上の例にしても「“死”という瞬間とは?」とか「“死ぬ”というアクションにはどのくらいの時間がかかるんだ?」とか考えるなら、必然的に”after”より厳密な表現とか、言い回しを使いたくなるでしょう。まずは気楽に・・・・・・Imagine!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑥:”since”の「〜から」感
HE HASN’T WASHED HIS HAIR SINCE HE WAS BORN! YOU’LL BE SURPRISED TO KNOW WHY
↑そして、”since”なら「生まれて”から(以来、このかた)”髪を洗ってない」とか・・・・
Dwayne Johnson Eats Candy for the First Time Since 1989
↑「1989年以来、初めてキャンディ食べた」とか。
“since”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
↑なので、こう。イベント自体については「基本的には”含む”と考えた上で、そもそも”そんなことどっちでも良い”文脈でしか使わないよね」という感じで考えとけば OKでしょう。
例えば「1989年から(以来)」という話なら「1989年から数えて〜」的なノリなのに、それを「1990年」から数えたらおかしいですから”含む”と言える、一方で・・・・・・・
「1989年の何時何分何秒から!?地球が何回回った時!?」だの「“since he was born”って、頭が出た瞬間から!?それとも、足先まで出たコンマ1秒後から!?」だの、そんな細かく考える状況はないでしょうから、それって結局どっちでも良いってことだよね〜・・・・・・みたいな感じで、Imagine!
↑合わせてチェック!
時間・期限の英語。使い分けをマスター!⑦:”from(from A to B)”の「〜から(〜まで)」感
↑最後に、”since”と同じく「〜から」と訳せてしまう”from”ですが、基本的なイメージである「ピンを置く(離れた起点を示す)」ようなノリを大切にしつつ・・・・・・
Drinks will be served from seven o’clock.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑「時間・期限」的な文脈では「7時”から”提供される」みたいな話でしたね。
The museum is open from 9.30am to 6.00pm Tuesday to Sunday.
(引用:Cambridge Dictionary)
↑”to”もつけて「9時30分”から”6時”まで”」とか。というわけで・・・・・・・
“from(to)”はイベント(時点)自体を含む?含まない?
↑こう。イベント自体は「基本的には”含む”と考えた上で、どっちでも良いし、スケール感(分?時?日?世紀?)にもよるし・・・」という感じで OKなやつ。
たとえば、食堂で「9時30分から!!!!」と言いつつ、実際は「9時20分くらいから入店&オーダーしていいよ〜」とか、全然あるでしょうし。そうやってユルユルな文脈で使えるからこその、日常的な基本単語だったりしますし。
あと個人的には「このピンポイントから、このピンポイントまで」という期間がメインの話になりがちだと思うので、とりあえずピンクを薄くしときました。まずは、気楽に状況を・・・・・・Imagine!
↑合わせて!
まとめ&その他の違いを比較した記事もチェック!
↑というわけで・・・・改めて、全てをまとめた図がコチラ!
からの!記事内に散りばめた、関連して気になりそうなワードの比較も、合わせてチェック!ネイティブの気持ちを、文脈から・・・・・・
Imagine!
↑「あらゆる単語の図鑑があればな〜〜〜!!」という子羊へのオススメ。
↑いわゆる「「「文法」」」を日本語で、ザーッと網羅しとくならコレでOK。
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辞書からの引用の詳細
本記事には、Cambridge DictionaryおよびMerriam-Webster.com Dictionaryからの、定義又は例文の引用が含まれます。
- “Before.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/before. Accessed 14 Jul. 2019.
- “By.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/by. Accessed 14 Jul. 2019.
- “From.” Cambridge dictionary, Cambridge University Press, https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/from. Accessed 14 Jul. 2019.
- “After.” Merriam-Webster.com Dictionary, Merriam-Webster, https://www.merriam-webster.com/dictionary/after. Accessed 14 Jul. 2019.
引用箇所では省略して、辞書名をアンカーテキストとした該当URLへのリンクのみを明示しています。